歩行が困難又は認知症が進んでいるなど、通院が困難なため在宅で療養を行っている患者さんに対し、医師の指示に基づき、薬剤師が患者さんの自宅を訪問して、お薬をお届けするとともに、お薬の正しい飲み方の説明や副作用・相互作用の確認、保管方法の説明などを行うことです。
在宅医療(在宅訪問薬剤管理指導)には、関係する保険の違いにより、「在宅患者訪問薬剤管理指導」と「居宅療養管理指導」の2つの制度があります。
1. 介護保険の認定を受けていない場合:「在宅患者訪問薬剤管理指導」
在宅医療にかかる費用もお薬代も患者さんが加入している医療保険(国保・社保など)を使用します。
この場合、領収書は医療保険のものだけで、両方の費用が合算されて発行されます。
2. 介護保険の認定を受けている場合:「居宅療養管理指導」
在宅医療にかかる費用は、介護保険から、お薬代は患者さんが加入している医療保険(国保・社保など)を使用します。
この場合は、介護保険の領収書と、医療保険の領収書の2つが発行されます。
病状が重い、歩行が困難又は認知症が進んでいるなど通院が困難で、患者様またはご家族が、「在宅医療」を必要とお考えの際は、その状況について、主治医もしくは、かかりつけ薬局の薬剤師(介護保険認定を受けられている場合は、ケアマネージャー)にご相談ください。
通常のお薬代の他に以下の料金が掛かります。
料金はお使いになる保険やお住いの建物での患者様の状況により異なります。
単一建物
診療患者数 |
医療保険 在宅患者訪問薬剤管理指導料 |
介護保険 居宅療養管理指導料 |
---|---|---|
1人 | 650点 (1割負担の場合650円) |
518単位 (1割負担の場合518円) |
2~9人
|
320点 (1割負担の場合320円) |
379単位 (1割負担の場合379円) |
10人以上
|
290点 (1割負担の場合290円) |
342単位 (1割負担の場合342円) |
情報通信機器を 用いた服薬指導 |
59点 (1割負担の場合59円) |
46単位 (1割負担の場合46円) |
令和6年6月1日改定
©2015 Medimu